0467-38-5585

子供の口臭が気になることはありますか? 小児歯科

どうして虫歯になるの?

産まれてきた赤ちゃんのお口の中には、虫歯菌はいませんが、生活していく中で家族から感染することが一般的です。3歳くらいまでに感染しなければ、その後も虫歯のリスクは低いことが分かっています。この大事な時期に、身近な親や祖父母が自分自身の虫歯の治療をしっかり行い、ブラッシングにてプラークを除去して虫歯菌の数を減らし、食事などで感染しないように気をつけることが大切です。また、乳歯が生え始めたら毎日ケアをすること、ダラダラ食べる癖をつけないことを心がけましょう。

虫歯を予防する基本

  • 食生活のリズムが大切

    朝、昼、夜の食事の満足度を重視して、おやつは与えるとしても1日1回以内にしましょう。また、ダラダラ食べ続けないように時間を決めること、糖分を含むものを与えすぎないようにすることを心がけましょう。

    歯を強くしましょう

    日常の食生活のバランスに気を付けて、自然に歯質がよくなることを心がけましょう。また、定期的に歯科医院でフッ素塗布を受けること、毎日のブラッシングにフッ素配合の歯磨き剤を使うことなどで歯質を強化しましょう。

    虫歯菌を減らそう

    歯科医院で指導を受けて、適切なブラッシングを身につけましょう。また、デンタルフロスや歯間ブラシも使って、歯垢がたまらないように毎日のケアを行い、虫歯菌の繁殖を防ぎましょう。

  • かじわら歯科クリニックでの予防メニュー

    唾液検査

    唾液検査をすると虫歯や歯周病のリスクがわかるため、毎日のケアで注意すべきポイントを具体化することができます。当院でも唾液検査を行っていますので、的確な予防をするためにもぜひご利用ください。

    歯磨き指導

    当院にお越しいただければ、お子さんの年齢や状態に合わせたブラッシング指導を行います。また、親御さんへの仕上げ磨きの指導も致しますので、ぜひご家族で当院にお越しください。

    食生活、生活習慣のアドバイス

    食事の内容や取り方などに気を配って生活習慣をコントロールすることは、お口の中の環境を整えるための基本です。おやつで与えるものや与え方などもアドバイスしますので、お気軽にお尋ねください。

    フッ素塗布

    フッ素は歯の再石灰化を促し、歯質を強化する作用を持っています。歯磨き剤に含まれるフッ素も利用していただきたいですが、ぜひ定期的に歯科医院でフッ素塗布を受けましょう。

    シーラント

    お子さんの奥歯は溝が深く、ブラッシングもしにくいので虫歯になりやすい傾向があります。シーラントは奥歯の溝を埋める処置で虫歯予防に役立ちます。乳歯だけでなく生えたばかりの永久歯にも有効です。

子供の口臭

口臭は大人特有のものと思う人もいるかもしれませんが、お子さんならではの口臭もあります。もし気づいた場合は、
お子さんがコンプレックスに感じることが無いように、早めにご相談ください。対策を講じる前にまず原因を知りましょう。

  • 口呼吸

    1番の原因は口呼吸です。唾液は天然の抗菌薬です。常に口の中を循環することで口腔内を清潔に保つ働きがあります。何らかの原因により口の中が乾燥すると細菌が増殖して口臭になります。子供の口の中が乾燥してしまう原因で最も多いのは「口呼吸」です。ポカンとあいた口から唾液が蒸発し、口の中が乾燥してしまいます。口呼吸の原因は口元の筋力が弱いため長時間口を閉じていられないことが多いです。

    自宅でできる対策

    鼻呼吸を身につけましょう
    <あいうべ体操>
    口呼吸を鼻呼吸に改善していくお口の周りと舌の体操です。いつでもどこでも誰でもできる「あいうべ体操」は、一日30回を目安に地道に続けると、お口の周りと舌の力がついて自然に口を閉じることができるようになります。口呼吸の改善は、あらゆる病気の原因治療につながります。あいうべ体操をしっかり継続している人は、自然に鼻で呼吸ができるようになり、アレルギー性鼻炎などの症状が改善していくことがあります。

    <よく噛んで食べる>
    口呼吸になる理由として多いのは口元の筋力不足です。口元の筋力が発達しづらい原因のひとつに食文化の変化があります。食品の加工技術の向上や食事の欧米化にともない、現代の子供たちは、柔らかく食べやすいものを食べるようになりました。柔らかい食べ物は噛む回数が少なくてすむので口元の筋力が十分に発達していません。口元の筋力を鍛えるために食事をする際はできるだけ多く噛んで食べるように意識してみましょう。理想は1口ごとに30回ですが、急には難しいので15回を目安にしましょう。また、1口の量を少なくすればその分噛む回数が増えるのでおすすめです。噛むことで唾液腺が刺激され唾液もたくさん出るようになります。

  • 磨き残し

    口の中にいる細菌が、食べ物のカスに含まれるタンパク質を分解することにより悪臭のガスが発生して口臭になります。

    自宅でできる対策

    <丁寧な歯磨き>
    口臭対策の基本は歯磨きです。実は完璧な歯磨きというのは歯のプロフェッショナルである歯医者さんや歯科衛生士さんでも難しいといわれています。子供なら磨き残しがあって当然です。子供が一人で磨いている状態であれば仕上げ磨きをしてあげましょう。歯と歯の間は歯ブラシが届かないのでフロスを使うことをおすすめします。3カ月に1度程度は歯医者さんで歯磨き指導やクリーニングを受けると良いです。

  • 舌が汚れている

    舌の表面には舌乳頭(ぜつにゅうとう)という細かい突起がたくさんあり、そこたまった粘膜や食べ残しが口臭の原因になります。磨き残しや唾液不足などで口の中が汚れていると舌苔がつきやすくなります。

    自宅でできる対策

    <舌磨き>
    舌の表面が汚れている時は舌の奥から手前に向かってゆっくりと掻き出すように汚れを落としましょう。舌の表面はとても傷つきやすく、味を感じる味蕾(みらい)に傷がつく可能性があるので力の入れすぎには注意してください。専用の舌ブラシも市販されていますが、いつもお使いの歯ブラシを使っていただいて大丈夫です。歯磨き粉を落とした状態で行ってください。

  • 腸内環境の乱れ

    胃や腸などの消化器官がトラブルを起こすと、食べたものがなかなか消化されずに口臭の原因となります。

    自宅でできる対策

    <腸内環境を整えましょう>
    腸内環境の乱れが口臭の原因になります。善玉菌を増やしてを腸内環境を整え、ロイテリ菌で口内環境と腸内環境を整えましょう。

    ロイテリ菌

お口ポカンは注意が必要

  • お口が開いていることが多いお子様は、口呼吸が習慣化している可能性があります。口呼吸は歯並びを悪くしますし、虫歯や歯周病のリスクを上げます。風邪などにもかかりやすくなるので改善すべき習慣です。ぜひ早い段階で改めましょう。

  • 口呼吸のデメリット

    口呼吸はさまざまな弊害があるので、できる限り鼻呼吸に変えることをおすすめします。当クリニックに相談していただければ、鼻呼吸に変えるための指導も随時行っています。

    虫歯、歯周病のリスクが高くなる

    口呼吸が常態化すると唾液が乾く傾向があります。唾液は口の中を洗い流し、殺菌する役割を持っていますが、乾燥するとその機能が発揮されません。そのため虫歯や歯周病のリスクが上がります。

    歯並びが悪くなる

    口呼吸の習慣は歯並びに悪影響を与えることが分かっています。下あごが下がって舌であごを押す癖がつくと受け口になりやすいですし、唇が上の前歯を抑える働きをしないと出っ歯になります。鼻呼吸をすればこれらのリスクはかなり低減します。

    口臭が出やすくなる

    口呼吸をしていると唾液が乾燥して殺菌作用が働かなくなり、細菌が増殖して口臭がきつくなることがあります。

    風邪やインフルエンザなどの感染症を起こしやすい

    口呼吸をしていると、ウイルスやホコリがのどにダイレクトに接するので風邪やインフルエンザにかかりやすくなります。一方で鼻呼吸をしている場合、粘膜や鼻毛で異物を遮断できるので病気にかかるリスクを下げることができます。

    集中力が続きにくい

    口呼吸をしている人は、鼻呼吸より脳に送られる酸素の量が少ないことが分かっています。そのため、脳の働きが優位である鼻呼吸のほうが集中力を保ちやすいメリットがあります。

    睡眠時無呼吸症候群の原因になることもある

    眠っているとき口呼吸をしていると、舌がのど側に位置しやすくなります。その結果、いびきが出やすく、睡眠時無呼吸症候群のリスクも上がります。

    アレルギー性鼻炎を引き起こしたり、増悪させる

    鼻呼吸していれば異物の侵入を鼻毛や粘膜で止めることができます。しかし、口呼吸が常態化するとアレルギーを引き起こす物質を体内に取り込みやすいので、アレルギー性鼻炎などのリスクが上がります。

  • お子さんのお口の健康に
    ご協力下さい

    子供たちの虫歯を治すことだけが
    小児歯科ではありません

    子供たちの心や身体は、休むことなく成長しています。そこで、虫歯や悪い噛み合わせ、歯の交換の異常など正しい成長を妨げる色々な原因を早くみつけ、取り除いて、正しい成長へ導いてあげることが必要です。その第1歩として、私たちとお子さんがよりよい関係を作れるように、保護者の皆さんもご協力をよろしくお願いします。